75歳以上で介護が必要なのは4人に1人くらいです。
▼年齢別、要介護認定者の割合
40から64歳 | 65から69歳 | 70から74歳 | 75から79歳 | 80から84歳 | 85歳以上 |
0.4% | 2.9% | 5.8% | 12.7% | 26.4% | 59.8% |
厚生労働省「介護給付費等実態統計月報」、総務省「人口推計月報」の各2021年10月データを元に作成
「なら70歳を過ぎてもしばらくは大丈夫だね。」そうならないのが介護の難しいところです。上の数字はあくまで平均値。60代から介護がスタートすることも珍しいことではありません。
介護は”じんわり”始まるパターンと、突然始まるパターンがあります。
じんわり始まる介護
介護が始まる前には予兆があります。物忘れが激しくなったり、以前できたことに手間どるようになったりします。その代表例が認知症ですね。介護が必要になった原因の第1位は認知症です。
簡単に、初期症状をチェックしてみましょう。ご両親と別居されている方は、電話やビデオ通話などを使って確認してみてください。
・同じことを何回も話したり聞いたりする
・物を置き忘れて探すことが多い
・料理など以前できたことに手間取る
・金銭管理ができなくなった
・買い物の支払計算ができなくなった
・ニュースなどを周囲の出来事に関心を示さなくなった
・趣味や活動の意欲がなくなった
・怒りっぽいなどを起動哀楽が激しくなった
・エアコンの温度調節がうまくできなくなった
もし認知症や介護の兆候を感じても、焦らず本書をお読みください。順番に、どうやって介護の物事を進めていくか解説していきますね。
突然始まる介護
認知症などの、高齢になることで自然と現れていく症状には予兆があります。ところが、残念ながら予兆なく介護が始まることもあります。
いつも元気だと思っていた親が脳卒中で倒れて、病院に駆けつけた。命に別状はないけれど半身がうまく動かせなくなり、病院を退院したらすぐに介護生活が始まった……。珍しい話ではありません。先ほど、介護が必要になった原因の第1位は認知症と言いましたが、男性に限れば脳血管疾患(脳卒中)が第1位です。
脳卒中の他にも、お風呂場で転倒して尾てい骨を骨折して歩けなくなり、そのまま要介護になることも。予測できない理由で介護が始まることも多々あります。
介護が始まると、やることがたくさんあります。覚えなければいけないことも多々あります。お金もかかります。そうでなくても身内に介護が必要になれば、誰しも動揺してしまうものです。
そうなったときに慌てないように、今のうちから介護について少しずつ詳しくなっておきましょう。
介護は「いつか」「必ず」「誰にでも」訪れるものです。怖いかもしれませんが、それはきっと、介護のことが不透明だからかと思います。どんなことをするのか、どれくらいお金が必要なのか、詳しくなることで、介護に対する怖いイメージもなくなっていくでしょう。国の用意するサービスや介護休業制度など、あなたを助けてくれる存在もたくさんありますよ。
親の介護が必要になっても、すぐにお仕事を辞める必要はありません。すぐに老人ホームに入る必要もありません。分厚い本を買って、無理して勉強する必要もありません。
介護の仕組みは複雑です。一度に全て覚えようとするとパンクしてしまいます。本コラムは介護の始まりから終わりまでをわかりやすくまとめたものです。一緒に少しずつ介護のことを知っていきましょう。