小規模多機能型居宅介護(小多機)とは

小規模多機能とは

小規模多機能型居宅介護(以下、小多機)は、高齢者が住み慣れた地域で生活を続けられるよう支援する地域密着型サービスのひとつです。


小多機では、「通い(デイサービス)」を中心に、「訪問(訪問介護)」「泊まり(ショートステイ)」の3つのサービスを、利用者の状態や要望に応じて柔軟に組み合わせて提供します。


従来の介護サービスは、各事業所と必要なサービスをそれぞれ契約するかたちでした。


しかし、小多機では利用者が必要な支援をひとつの施設で受けられる点が最大の特徴です。


小多機の最大のメリットは、同じ施設の顔なじみのスタッフがすべてのサービスを提供する点と言え

るでしょう。


スタッフと利用者との信頼関係が築かれ、安心感を持ちながら日常生活を送れる可能性が高まります。


また、少人数制で運営されるため、一人ひとりに寄り添ったきめ細やかなケアが可能です。


さらに、小多機は認知症の方にも適しており、馴染みの環境で継続的なケアを受けられるため、症状の

悪化防止や生活の質向上にもつながります。


小多機は、利用者とその家族双方にとって心強いサポートとなるサービスです。

小規模多機能型居宅介護(小多機)で受けられる3つのサービス

小規模多機能で受けられる3つのサービス

小多機で受けられるサービスは、以下の3つです。


  1. 通い(デイサービス)
  2. 泊まり(ショートステイ)
  3. 訪問(ホームヘルプ)

それぞれ説明します。


通い(デイサービス)

通いのサービスは、通常のデイサービスのように利用者が施設へ通い、日中の時間を過ごします


具体的なサービス内容は、以下のとおりです。


  1. 利用者の自宅から施設までの送迎
  2. 健康状態のチェック
  3. 入浴介助
  4. 食事介助
  5. 機能訓練(リハビリ)
  6. レクリエーションなど

通常のデイサービスと違うのは、利用者の希望に応じて柔軟に利用できる点です。


小多機の定員は、1日あたり18人以下と少人数に設定されているため、きめ細かなケアが期待できるでしょう。


泊まり(ショートステイ)

泊まりサービスは、利用者が施設に短期間宿泊するサービスです。


宿泊中は、通いサービスで受けられる各種のケアに加え、口腔ケアや服薬介助などのサービスも提供されます。


急な宿泊にも対応しているため、介護者に急用ができたときや、体調不良の際にも柔軟に利用できます。


そのため介護者の負担が減り、在宅介護の継続が可能となります。


訪問(ホームヘルプ)

訪問サービスは、介護スタッフが利用者の自宅を訪問し、必要な介護サービスを提供するものです。


具体的なサービス内容は、以下のとおりです。


  1. 食事
  2. 入浴
  3. 排せつの介助
  4. 掃除や洗濯などの家事援助
  5. 服薬管理など

小多機の訪問サービスの特徴は、必要なときに必要な時間だけ利用できる点です。


たとえば、介護者の急な体調不良や、夜間に急な対応が必要になった場合でも柔軟に対応してくれます。


これら3つのサービスを顔なじみのスタッフが在籍する同一の施設が提供するため、、利用者に安心感を与えます。


また、状況に応じてサービスを組み合わせることができるため、利用者の生活リズムや体調の変化に合わせた適切なケアが期待できるでしょう。


小規模多機能型居宅介護(小多機)の特徴

小規模多機能の特徴

小多機の特徴は、以下のとおりです。


  1. 通いのサービスは短時間でも利用できる
  2. 訪問のサービスは時間や回数の制限がない
  3. 泊まりのサービスは急な宿泊にも対応できる
  4. 少人数制のため手厚いサービスが受けられる
  5. 月額定額制で柔軟にサービスが組み合わせられる

それぞれ解説します。


通いのサービスは短時間でも利用できる

通いのサービスは、利用者のニーズに合わせて柔軟に対応してくれます。


短時間の利用や入浴のみの利用など、個々の状況に応じたサービス提供が可能です。


デイサービスで1日過ごすのが大変に感じる方であっても、安心して利用できますね。


訪問のサービスは時間や回数の制限がない

訪問サービスは、24時間365日体制で提供されており、利用時間や回数に制限なく利用が可能です。


利用者の日々の状況に合わせて、必要なときに必要な時間だけサービスを受けられます。


「今日は午後に服薬介助のみ」「明日は夕方に食事介助と入浴介助」など、細かなニーズに対応可能でしょう。


泊まりのサービスは急な宿泊にも対応できる

泊まりのサービスは、1泊から連泊まで柔軟に対応しています。


定員は1日あたり9名以下で、空きがあれば短期入所も可能です。


急な宿泊にも対応できるため、介護者の急用や体調不良時にも利用できる点が心強いですね


宿泊中は通いサービスと同様のケアが受けられるため、利用者は楽しみをもって過ごせるでしょう。


少人数制のため手厚いサービスが受けられる

小多機は、登録可能人数が29名までと少人数制で運営されています。


これにより、利用者一人ひとりに寄り添ったきめ細かなケアが可能となっています。


同じ施設の顔なじみのスタッフがすべてのサービスを提供するため、利用者との信頼関係が築きやすく、安心感のある環境でサービスを受けられるでしょう。


高齢者施設でおこなわれるレクリエーション活動を詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

老人ホームでのレクリエーションとは?内容や期待される効果を詳しく解説


月額定額制で柔軟にサービスが組み合わせられる

小多機は介護保険支給限度基準額内の月額費用のため何回利用してもはみ出す心配はありません。


月額定額制であるため、「通い」「訪問」「泊まり」の3つのサービスを、利用者の状態や家庭の状況に応じて柔軟に組み合わせられます。


加算や実費負担がある可能性もありますが、基本料金が決まっているため予算計画も立てやすいでしょう。


在宅介護にかかる費用について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

【要介護度別】在宅介護にかかる費用をシミュレーションで解説

小規模多機能型居宅介護(小多機)は、こんな方にオススメ

小規模多機能はこんな方にオススメ

小多機は、以下のような方々にオススメです。


  1. 在宅生活を継続を希望する方
  2. 認知症などにより環境の変化に不安を感じる方
  3. 柔軟なサービスの利用を希望する方
  4. 少人数の施設で過ごしたい方

小多機は、要介護状態になった方が住み慣れた自宅での生活を続けていくために重要な地域密着型サービスのひとつです。


「通い」「訪問」「泊まり」の3つのサービスを柔軟に利用できる点が、在宅生活を継続していく上では、とても心強いですね。


1つの施設が複数のサービスを提供しているため、環境の変化に不安を感じる方にとっても安心して利用できるでしょう。


在宅介護は介護を受ける側、介護をする側のどちらも不安を感じているケースが少なくありません。


介護者はひとりで抱え込まずに、身近な方や担当のケアマネジャーさんへ相談することが大切です。


以下の記事では、在宅介護について詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

在宅介護とは?利用できるサービスの種類や利用までの流れをくわしく解説