訪問看護とは?

「訪問看護」を簡単に説明すると、看護師やリハビリの先生が家に来てケアをしてくれるサービスです。


ご自宅で療養されている方や、医療・介護のサポートが必要な方のために、住み慣れたご自宅で安心して生活が送れるように支援が受けられます。


たとえば、糖尿病の方のインシュリン注射を看護師がおこなったり、脳梗塞後のリハビリを理学療法士の先生がしたりなどが挙げられます。


患者さんひとり一人の状態や希望に合わせてサービス内容を組み立てられるのが、訪問看護の特徴といえるでしょう。


病院に通うのが大変な方でも、自宅で必要な医療が受けられるのはとても心強いですね。

訪問看護を利用できる人の条件

訪問看護を利用できるのは高齢者だけはでなく、病気や障がいにより在宅療養をされている方も対象なのはご存じでしょうか?


実は、赤ちゃんからお年寄りまで年齢制限がなく、医療・看護ケアが必要な方が対象です。


患者さんご本人への看護だけでなく、ご家族の介護相談にも対応してくれますよ。


要支援・要介護認定を受けている方は原則、介護保険の適用です。


介護保険の申請の流れはこちらをご参照ください。


【初めての方向け】介護保険の申請方法や流れを分かりやすく解説!


ただし、以下の方は医療保険の適用となります。


  1. がん末期等の特定疾患の方
  2. 急性増悪により頻繁な訪問看護が必要な方
  3. 精神科訪問看護の対象となる方(統合失調症やうつ病など)
  4. 重い身体障害や知的障害などを合併している小児

医療処置が必要な方、ターミナルケアの方、リハビリテーションが必要な方など、様々な状態の方に対応できるのも訪問看護の特徴と言えるでしょう。


参考:厚生労働省「訪問看護」

訪問看護のサービス内容や費用

訪問看護で受けられるおもなサービス内容は、次のようになります。


  1. 日常生活支援:入浴や排泄、食事などの日常生活の支援
  2. 医療的ケアと看護:薬の管理や治療に必要な医療処置
  3. リハビリテーション:運動機能の維持・改善を目的とした支援
  4. 終末期ケア:痛みの緩和など終末期の支援

いずれの支援を受けるにも、主治医からの訪問看護指示書が必要です。


訪問看護は医療保険や介護保険で利用できますが、利用する保険、訪問看護の提供内容、自己負担の割合などによって、さまざまなケースが想定されます。


以下に、訪問看護の費用や利用回数などをまとめました。


【訪問日数】

・通常、訪問看護の訪問の日数は週3回まで

・厚生労働大臣が定める疾病等に該当する方や、気管カニューレ等の特別な管理が必要とする方、病状の悪化により特別訪問看護指示期間にある方は、週4回以上、場合によっては1日2回以上の訪問も可能

(*特別訪問看護指示期間:医師が必要と認めた場合にのみ原則14日間発行可能)

参考:「厚生労働大臣が定める疾病等」について


【訪問スタッフ】

看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の専門職が訪問します。


<1回の訪問時間と費用の一例>


介護保険の場合

1回の訪問時間

20分、30分、1時間、1時間半の4区分

費用の一例

例)75歳の要介護3の方が週1回訪問看護を受けるケース。

費用の目安: 1回あたりの基本費用は約1万円。

自己負担額: 介護保険が90%を負担するため、利用者は1割負担の1,000円程度となります。




医療保険の場合

1回の訪問時間

30分から1時間半程度

費用の一例

例)65歳未満の慢性疾患を持つ方が訪問看護を受けるケース。

費用の目安: 1回あたり約12,000円。

自己負担額: 医療保険で70%が補助されるため、利用者は3割負担の3,600円程度となります。


参考:【厚生労働省】 訪問看護・参考資料(12p,13p)


訪問看護を含む、在宅介護の費用のシュミレーションはこちらをご参照ください。


【要介護度別】在宅介護にかかる費用をシミュレーションで解説

訪問看護はこんな人にオススメ

最後に訪問看護について、どんな人に向いているのかをお伝えします。


結論から言うと、以下の方には訪問看護の利用がオススメです。


  1. 高齢者や持病のある方で自宅での治療を希望される方
  2. 日常生活のリハビリテーションが必要な方
  3. 費用を抑えながら介護サービスを受けたい方

訪問看護は、糖尿病や認知症の方など、継続的な健康管理が必要な方も対象です。


また、脳梗塞や骨折後などの機能回復訓練も、理学療法士や作業療法士が自宅を訪問し、ケアしてくれるため安心です。


費用面でも介護保険や医療保険が利用でき、加えて高額療養費制度の対象にもなるため負担を抑えながら必要なサービスを受けられます。


このように訪問看護は、医療的なケアを自宅で受けられる非常に便利なサービスです。専門職による質の高いケアを受けながら住み慣れた環境で安

心して療養生活を送れることが、最大の特徴といえるでしょう。


ご家族やご自身に医療的ケアが必要で訪問看護を利用してみたいと思われた方は、まずはかかりつけの医療機関や地域包括センター・ケアマネジャーに相談することをオススメします。