通所介護(デイサービス)とは

通所介護は「デイサービス」とも表現され、自宅から通って介護サービスを受ける施設です。
利用者が住み慣れた自宅で自立した日常生活が送れるよう、孤立感の解消や心身機能の維持などを目的にサービスが提供されます。
通所介護を利用するためには、要介護認定を受けなければなりません。
要介護認定を受給するまでの流れについては、以下の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。
【初めての方向け】介護保険の申請方法や流れを分かりやすく解説!
通所介護は、レスパイトケアの役割もあります。
レスパイトとは「休息」という意味であり、介護する側の介護負担を軽減する大きな役割も担っています。
介護負担を軽減し、在宅介護を継続させるためのコツについては、以下の記事を参考にしてくださいね。
終わりが見えない介護…介護期間や辛い原因、ストレス対処法を紹介
通所介護(デイサービス)に似た通所系のサービスに、デイケアがあります。
デイケアとは「通所リハビリテーション」とも呼ばれる介護保険サービスです。
通所リハビリテーションではその名のとおりに、理学療法士や作業療法士などの専門職によるリハビリが受けられます。
通所介護での機能訓練との大きな違いは、デイケアでは、医師の指示のもとでリハビリがおこなわれるといった点です。
通所介護(デイサービス)で受けられるサービス

通所介護で受けられるサービスは以下のとおりです。
- 送迎
- 食事(昼食・おやつ)
- 入浴介助
- レクリエーション
- 機能訓練
それぞれ解説します。
送迎
通所介護では、自宅から施設までの送迎もサービスに含まれています。
送迎可能な範囲は各施設によって決められており、一般的には車で片道30〜40分以内の地域が目安となっています。
送迎ルートによっては、範囲外でも対応できるケースがあるため、利用を検討する際は送迎可能範囲について施設へ直接確認しましょう。
また、多くの通所介護事業所では、車椅子に乗ったまま乗り降りできる福祉車両を用意しています。
福祉車両があれば、車椅子を使用する方でも安全に送迎サービスを利用できるので安心ですね。
送迎サービスの詳細な内容や対応可能な範囲は施設ごとに異なる場合があるため、事前に確認することをオススメします。
食事(昼食・おやつ)
通所介護では、栄養バランスを考慮した食事とおやつが提供されます。
事業所によって異なりますが、多くは昼食とおやつが提供され、滞在時間が長いデイサービスでは夕食も提供されます。
食べる能力(嚥下機能)が低下している方でも安全に食べられるように「きざみ食」や「ミキサー食」など、利用者一人ひとりの状態に合わせて対応してくれる施設も少なくありません。
おやつの時間は、ほかの利用者とのコミュニケーションを楽しむ社交の場としても機能します。
利用者の食べる能力や持病などにより、特別な配慮が必要な場合は、事前に確認しましょう。
入浴介助
通所介護では、介護職員による入浴介助が受けられます。
施設で定期的に入浴できる点は、利用者と家族の負担を軽減するうえでも心強いですね。
定期的な入浴は身体を清潔にし、精神面でもよい影響を与えるでしょう。
施設によっては一般浴のほか機械浴やリフト浴など複数の入浴方法を用意しており、利用者の状態に合わせた入浴方法の選択が可能です。
特殊浴の設備がある施設であれば寝たきり状態でも安心して入浴ができるため、ご本人・ご家族にとって大きなメリットとなるでしょう。
高齢者の入浴におけるポイントについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
【これで安心】高齢者の入浴・お風呂の危険なポイントと対策まとめ
レクリエーション
通所介護では、定期的な運動時間の確保や社会的な交流を楽しむためにさまざまなレクリエーション活動がおこなわれます。
レクリエーションの内容は、以下のようなものがあげられます。
【頭を使う活動】
- 漢字や計算などの脳トレ
- 塗り絵
- 折り紙
【身体を動かす活動】
- 体操(リズム体操やラジオ体操)
- 風船バレー
- ボーリング
【交流を楽しむ活動】
- カラオケ
- 季節ごとの外出レク
- 料理
上記のようなレクリエーションは、高齢者や身体に障害のある方でも安全に参加しやすいよう工夫して提供されます。
以下は「老人ホームでのレクリエーション」についての記事ですが、高齢者や身体に障害のある方へのレクリエーションについて気になる方は、ぜひご覧ください。
老人ホームでのレクリエーションとは?内容や期待される効果を詳しく解説
機能訓練
通所介護での機能訓練は、利用者の身体機能や生活機能の維持・向上を目的におこなわれます。
機能訓練の特色は施設によって異なり、理学療法士や作業療法士のリハビリ専門職のほか柔道整復師や看護師などがおこなっているケースも少なくありません。
施設側が個別機能訓練という加算を算定している場合は、利用者一人ひとりの状態に合わせた個別の訓練プログラムを受けられます。
機能訓練を目的として通所介護の利用を検討している場合には、担当のケアマネジャーさんへ相談をしてみましょう。
通所介護(デイサービス)には「〇〇特化」の事業所がある

通所介護には、さまざまな特化型の事業所があります。
以下に4つの特徴的なデイサービスを紹介します。
- 認知症対応型デイサービス
- リハビリ特化型デイサービス
- 趣味特化型デイサービス
- お泊まりデイサービス
認知症対応型デイサービス
認知症の方のケアに特化したケアを提供する少人数制のサービスです。
定員は12名以下で、認知症に精通したスタッフが専門的なケアをおこないます。
回想法や音楽療法など、認知症の進行予防や症状緩和を目的としたプログラムなどを実施し、利用者が安心して過ごせる環境を整えています。
リハビリ特化型デイサービス
身体機能の維持や回復に重きを置いたデイサービスです。
半日型(3〜4時間程度の利用)の施設が多く、理学療法士や作業療法士などのリハビリ専門職が利用者の状態に応じた個別のリハビリプログラムを考えてくれます。
比較的介護度の低い利用者が多く、食事や入浴サービスが提供されない施設も少なくありません。
趣味特化型デイサービス
カルチャーセンターのような雰囲気で、趣味活動を中心に提供するデイサービスです。
フラワーアレンジメントや編み物、絵画、書道、カラオケなど、さまざまな活動を用意しています。
利用者は自分の興味に合わせて活動を選択でき、作品を持ち帰ることもできます。
お泊まりデイサービス
通常のデイサービス利用後にそのまま宿泊できるサービスです。
短期間の利用が原則で、慣れ親しんだ環境で宿泊できるため、利用者の精神的負担が軽減されます。
家族のレスパイトケアや緊急時の対応に有効です。
通所介護(デイサービス)は、こんな人にオススメ
通所介護は、以下のような方々にオススメです。
- 自宅での生活に不安を感じている方
- 日中一人で過ごすことが多い方
- 身体機能の維持や向上を目指したい方
通所介護は、住み慣れた自宅での生活を継続していくために重要なサービスです。
定期的な外出をとおして、身体機能の維持や認知症予防、社会とのつながりを強化してくれる点がとても心強いですよね。
在宅介護は本人だけでなく、介護者の介護疲れが大きな課題となります。
以下の記事は、介護疲れに悩んだときの相談先や軽減する方法について、ケアマネジャーさんが書いたものです。
介護に疲れたけど、どこに相談していいのかわからない方は、ぜひ参考にしてみてください。
介護疲れに悩んだときの相談先や軽減する方法をケアマネジャーが解説