介護医療院とは

介護医療院とは、従来の介護施設が提供する生活支援と、医療施設がおこなう医療的ケアの両方を併せ持つ施設です。


介護医療院では、医療的な管理が必要な方が長期的な療養が続けられるよう、必要に応じた治療が提供されます。


その上で、手厚い介護保険サービスが得られるのが大きな特徴です。


日常生活における入浴や排泄、食事などの介助は介護職員がサポートし、診察や健康管理など医療的ケアは、医師や看護師がおこないます。


急な体調変化にも柔軟に対応してもらいやすく、利用者とその家族は大きな安心感を得られるでしょう。


慢性的な疾患を抱えている方や、高齢のために継続的な介護と医療管理が欠かせない方にとって、より安全で穏やかな生活を送れるよう整備された施設となっています。


以下の記事では、介護医療院について詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。


介護医療院とは?特徴やほかの施設との違い、メリットデメリットを解説

介護医療院を利用できる人

介護医療院を利用できる人

介護医療院を利用できるのは、要介護1~5の認定を受け、日常的な介助に加えて医療管理や治療が必要な方です。


たとえば、糖尿病・高血圧・心不全などの慢性疾患があり、定期的な観察や投薬が欠かせない方が該当します。


また、認知症の進行に応じた医療と介護を一体的に受けたい方や、褥瘡(じょくそう)の治療・管理が必要な方も対象です。


長期入院中でもリハビリを続けながら、より生活に近い環境でケアを受けたい方にも適しています。


このように、家庭では難しい医療的ケアをおこないながら、生活リズムの維持や改善が可能です。


介護医療院は医療機関ほど厳格な医療体制ではないものの、医療スタッフの支援を受けながら安全に過ごせる環境が整っています


穏やかに暮らしながらも、必要な医療と介護を切れ目なく提供してもらえる点が、大きなメリットといえるでしょう。


たとえば、以下のような方がオススメです。


  1. 高度な医療的ケアが必要な要介護者
  2. 長期医療と生活支援が必要な方
  3. 看取りやターミナルケアを希望する方
  4. 要介護度が重い方

このような場合には、介護医療院の利用を検討してみるとよいでしょう。


以下の記事では、終末期医療について詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。


終末期医療とは?3つのケアと提供場所毎のメリットデメリットを解説

介護医療院で受けられる3つのサービス

介護医療院で受けられる3つのサービス

介護医療院では、以下のような3つのサービスが受けられます。


  1. 日常生活支援
  2. リハビリテーション
  3. 医療的ケア

それぞれ詳しく解説します。


日常生活支援

介護医療院では、食事や入浴、排せつなど、日常生活の支援を受けられます


基本的な生活動作に不安がある方にとって、安心して過ごせる環境といえるでしょう。


看護師や介護職員が常駐し、利用者の身体状況や認知機能に応じたケアをおこなっています。


たとえば、以下のような日常生活支援をしています。


  1. 入浴時の転倒防止
  2. 衣類の着脱介助
  3. 嚥下機能が低下した方への食事介助
  4. 口腔ケアによる誤嚥性肺炎予防 など

このように、介護医療院は安心して日常生活支援を受けられる施設といえます。


リハビリテーション

医療面と介護面のサポートを兼ね備えた介護医療院では、リハビリ専門スタッフ(理学療法士・作業療法士など)による訓練や指導もおこなわれます


身体機能維持や改善を目的に、歩行訓練や関節可動域の維持のための運動、日常動作訓練などがを中心的なプログラムです。


階段の昇り降りや段差をまたぐ練習など、さまざまな種類のリハビリを実施します。


また、言語聴覚士が在籍している場合は、発語の練習や飲み込みのリハビリもできます。


医師の指示のもと、病状や介護度にあわせたプログラムが用意されるのが特徴です。


医療的ケア

介護医療院の大きな特徴は、日々の医療管理や処置が受けられることです。


体温測定や血圧測定といった定期的な健康チェックから、酸素吸入や点滴管理などの高度なケアまで、医師や看護師が対応します。


慢性疾患の悪化を防ぐためのコントロールや、状態に応じた投薬調整も必要に応じておこなわれるため、利用者は安心して継続的な治療を受けられます。


介護スタッフと医療スタッフが連携しているため、「介護は手厚いが医療が不足」「医療機関ほどの体制ではない」といった不安を軽減しながら、安全な生活環境を維持できるでしょう。


以下の記事では、老人ホームでの暮らし方について詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。


【初めての方へ】老人ホームでの実際の暮らし方をわかりやすく解説

介護医療院の一般的な費用

介護医療院の費用

介護医療院の費用は、要介護度や所得に応じて異なります。


一般的な目安としては、月額で8〜20万円が必要です。


月額費用には、介護保険の給付分に加え、食費や居住費、日常的な生活サービスの自己負担分などが含まれます


医療的ケアを受けながら介護サービスを利用できるため、費用が高く感じるかもしれませんが、医療機関の入院費用と比較すると割高とは限りません。


とくに、長期間にわたって医療管理が必要な方にとっては、介護医療院の方が経済的な負担を抑えつつ、安定したケアを受けられる可能性があります。


ただし、具体的な金額は、施設の種類や地域、部屋のタイプによって大きく異なるため、事前に見学をしたり相談窓口で詳細を確認したりすることが大切です。


自分や家族の状況にあった施設を選ぶためにも、費用の内訳をしっかり把握しておくと安心でしょう。


以下の記事では、介護医療院の費用について詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。


介護医療院の費用とは?費用の内訳や減額制度を解説